今日は久々に蒸し暑い一日でした💦
しかし、9月に入りめっきり秋らしくなってきましたね✨
あんなに騒がしかった蝉達もすっかりおとなしくなってしまいました。
宝寿院の境内は朝晩になると夏の終わりの涼しい風が樹々を揺らし、鈴虫が鳴いています🌾
さて、今月も寺報ぼたい樹の漫画を描きましたのでブログにも載せさせて頂きます☘
*****************
少しずつ秋らしさが感じられるようになってきました。
そんな夜風が気持ち良いこの季節の楽しみといえば、お月見ですね🌝
お月見は仏教伝来以前の昔から日本で行われていたようで、作物の収穫への感謝や、欠けては満ちる不思議な月に不老不死を祈ったりと、由来は諸説あるようです。
しかし、実は仏教とも大変深い関わりがあるのです。
ところで皆さん座禅を体験したことはありますか??
日本では主に禅宗の寺院で行われており、「心を無にして座す」ということを大切にしています。
日本のお寺の修行のイメージといえば「座禅」か「滝行」というくらいメジャーですね☘
座禅ほどメジャーとは言えませんが、我々真言宗にも座禅に似た瞑想法※がいくつかあります。
(※座禅と瞑想は厳密には分けて考えられているそうです)
禅が日本に伝わる400年も前、弘法大師空海がもたらし広めた真言密教。
その修行方法の一つに月輪観(がちりんかん)というものがあります。
読んで字の如し、「月の輪を観る」という瞑想法です。
(上の画像は、月輪観の応用編の密教瞑想「阿字観」で用いる掛軸です)
心を無にする「座禅」とは逆に、
「月輪観」は自分の心の中にお月様をイメージして、それをどんどん広げてゆく・・・
という、とってもスケールの大きな瞑想法なのです!
そして月輪観を行ずることで、自分が本来持っている美しく輝くまん丸なお月様のような心に出会うことができるのです🙏🏻✨
この秋は空に浮かぶお月様を見るのも良いですが、
宝寿院の瞑想会で心の中のお月様を観て観ませんか^_^?
おわり
*****************
昨日9月6日は満月でした🌕
19時から満月プチ瞑想会を開催しました🙏🏻
月輪観の前に清浄体操(しょうじょうたいそう)という簡単な(?)ストレッチをして、呼吸を整えてからスタート💨
手には印を結び
口には真言を唱え
心の中を落ち着けて瞑想します。
この三つの行いを三密行(さんみつぎょう)といい、密教の修行ではとても重要なのです🔥
昨日は三名の方にご参加頂きました^_^
涼しかったので本堂で行いました。夜の本堂もなかなか良いものです
明かりはロウソクのみ。
扉を開けると風の音と虫の鳴き声。
空には雲の隙間から綺麗なお月様が✨
プチ瞑想会でしたが、1時間みっちりしっかりやってしまいました(^^;
慣れないうちは勝手がよく分からないし少し疲れるかもしれませんが、二回、三回と繰り返しやって行くうちに鮮明に月輪が浮んでくるようになるのではないかなと思います。
私も皆さんとやるのが初めてで、
道場の配置の仕方、灯明の置き場所、説明の仕方、声の大きさ・・・
皆さんの瞑想の妨げにならないようにいかに引導するか、、やってみないと分からないことがたくさんありますね💦
昨日の反省を踏まえて研究勉強して、次回に活かして行きたいと思います💪🏻
調べて見ると実は結構色々なお寺でそれぞれこうした体験道場が開催されています。
月輪観でも座禅でも写経写仏でも御詠歌でも、
興味があるものは何でもやってみて欲しいなと思います。
皆さんがこうした体験を通して、ご自身と向き合い仏様と出会うきっかけになれば、これ以上嬉しいことはないです🌸
来月の満月瞑想会は
10月6日(金)19時〜です
今年のいわゆる中秋の名月は、満月の2日前10月4日ですが、
丸さを優先しました
お仕事帰りにでもどうぞお気軽にお越し下さい💐
(瞑想会は席などの準備がありますので、現時点では予約制です。当日の13時までにご連絡下さい。)