宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

夏の終わりの訪問者

9月に入り、朝晩の涼しさと静けさが心地よい日が続きますね^ ^ 境内の掃き掃除をしていると枯れ葉に紛れて蝉の亡骸がカラカラと転がります。いちいち埋めるでもなく道の脇に寄せておくと翌日には蟻達が綺麗に運んで行ってくれます。 今日は涼しい風にのって…

朔日詣り

護摩木とお加持紙 本日1日は朔日護摩。 沢山護摩木を上げて頂いております。お加持紙を書いて下さった方も一枚ずつお加持をして丁寧にお焚き上げを致しました さて、宝寿院では毎月1・8・15日を皆さんとお勤めする護摩の日としています。 毎月8日はお薬師様…

花火

8月ももう終わりますね。今年は花火見ましたか??私は長岡の花火大会を見ました、生中継で👀コロナで大半の花火大会が中止になっていますので、ドーンと上がる打ち上げ花火は例年にまして貴重です🎆 8月の『寺報ぼたい樹』より 【刹那(せつな)】 普段何気なく…

令和三年 施餓鬼供養法要

youtu.be 去る8月22日、先祖供養・水子供養の施餓鬼法要お勤め致しました。 コロナ感染の拡大が懸念される状況下でしたので、対策徹底してご案内致しました。 暑い中ご参拝下さりありがとうございました。 当日ご参拝の方々の法要終了後、お越しになられ…

「お塔婆」ってナニ?その2 〜宝寿院で一緒にご供養のひと時を〜

篤信者様にお送りしている今年の夏の寺報『ぼだい樹』は前回に引き続き「お塔婆について」をテーマにしましたのでブログにも上げさせて頂きます。 よろしければご覧下さい ↓前回の記事 yuuki-houjyuin.hateblo.jp ***************** お寺や…

ハスと天王まつり

境内のハスも日々、咲いては散り。 あんまり綺麗なので、どうかこのままでと願いつつ、一生懸命撮影しているとアンポンなこの手が花に軽く触れ… とたんにハラハラと散ってしまいがちです(ToT) さて、 津島の夏の風物詩、天王祭りの季節が近付いてまいりまし…

雨安居(うあんご)

先日、関東も梅雨入りしたそうで。 西日本の梅雨入りが記録的な早さだったので、とっくに日本中梅雨なのかとばかり思っていました… 日本って、広いんですね! さて、 仏教の故郷 インドには日本のような四季はありませんが、雨季と乾季という気候があるそう…

桔梗紋

宝寿院が属する真言宗智山派のシンボルマーク桔梗紋。 毎日身につけている輪袈裟を始め様々なアイテムに用いられており、親しみを感じます。 真言宗智山派の本山・京都の智積院は元々和歌山県根来寺にありましたが、豊臣秀吉の子鶴松の菩提を弔う寺・祥雲禅寺…

アジサイが見頃です

梅雨にもかかわらず爽やかな晴天が続いていましたが、久々にしっかり雨ですね。 雨の日はアジサイが嬉しそうです^ ^雨の日も晴れの日もアジサイは綺麗です。見頃はまだ暫く続きます。 境内に蚊が多くなってきましたお気をつけてお参り下さい *******…

梅の実、成りました

宝寿院には何本か梅の木があります。 例年は殆ど実は成らないのですが、何年かに一度、豊作の年があります肥やしのせいなのか?虫の働きが良かったのか?毎年同じようなお世話をしているのに不思議です。 お薬師様からのご褒美と感謝してせっせと収穫しまし…

こども念珠

先日、娘が一歳になりました。 なんともてんやわんやの一年ではありましたが、家族や周りの方々に支えて頂き何とかやってこられました お参りに来られる方々にも温かくお声がけ頂き、お陰で人見知りもそんなになく(あるにはあります笑)元気に成長しており…

栢(かや)の散杖

蜂須賀の蓮華寺さまから境内の栢(榧)の木で作った散杖(さんじょう)を頂きました 散杖とは、法要や修法の際に清めた水を祭壇や参拝の方にふりまく為に用いる棒状の密教法具です。 ↑太い2本は護摩用です。 普段は境内の梅の木で作っていますが、貴重な栢の散杖…

大切な時間

4月最後の休日、いかがお過ごしでしたでしょうか??宝寿院にもカメラ片手にご参拝される方が多くおいででした^ ^ 東京や大阪などには緊急事態宣言が出ており、昨年に引き続き行きたい所に心置きなく行ける大型連休とはいえませんね。 停滞しがちな運勢の良…

お釈迦さまと白い象さん🐘

今日4月8日はお釈迦さまのお誕生日 花まつりです 小さなお釈迦様のご尊像に甘茶をかけてお祝いします ******** さて、宝寿院の山門には二頭の象さんがいます。 何故、象なのですか?とよく聞かれますのでご説明させて頂きます Point①お釈迦様のお母…

感動力

谷響を惜しまず、明星来影す 弘法大師は、阿波の太龍岳や室戸で苦悩しつつも懸命に修した求聞持行で得た衝撃的な感動を、このように表現されています。 お大師さんの宗教的な原点、心と体が大自然と一体となって全てが震える程の感動的体験とはどんなものだ…

お砂踏み

3月20・21・22日は弘法祭 お砂踏みの準備をいたしました。 お砂踏みとは、四国八十八霊場の敷地から持ち帰った「お砂」を踏みながら礼拝することで、お四国を巡ったことと同じ功徳をいただけるとされ、盛んに行われてきました。 昨年の春の緊急事態宣言下、…

春の陽気

大須観音といえば鳩さん 今日は大須観音のご縁日で、法話をしてまいりました 骨董市も商店街も平日とは思えない盛況ぶりでした。 穏やかな良い陽気でしたので、人間さんも鳩さん達も気持ち良さそうでした♨️ 一方、久々に都会に出た私は人の多さと法話の緊張…

雛人形の楽しいセカンドライフと可愛い「福印」

前回、人形供養を通して思ったことの記事を書きました yuuki-houjyuin.hateblo.jp それに関連して 雛人形の楽しいセカンドライフと可愛い「福印」のご案内をします^ ^ ◆雛人形の楽しいセカンドライフ このポスターの超はじけた雛人形たちは、全てやむをえず…

幸せ祈る心

寒暖差の激しさが身にこたえますが、春の近さを感じさせる今日この頃です 先日の風でのぼり旗がめちゃくちゃになってしまったのでせっせと直しておりました。^ ^ さて、そんな凍てつく2月の風に当てるもの…… お雛様です お雛様とは随分ご無沙汰しておりまし…

牛頭天王(ごずてんのう)

明治の神仏分離の政策が布かれるまで、津島神社は スサノオノミコト(日本古来の神)と同一とされる牛頭天王(外国から請来された神)を祀り、「西の八坂、東の津島」神仏習合の天王信仰の中心地として全国的に知られました。 この牛頭天王の根本の姿(本地仏…

いざ乗らん 法の宝船

こちらは昨年のお正月から授与しております二代目宝寿院オリジナル御朱印帳です。すごく今更ですが 既にお受け頂いた方も沢山おいでだと思います。 非常に分かりづらいですが、白・ブルー・ピンクの淡い色合いの三色展開で、大判サイズです。 (丑年特別絵入…

初薬師

皆様、明けましておめでとうございます! といっても、いつの間にやら令和三年も8日目に突入していますので、世間はもうすっかり通常運転ですよね。 本日1月8日は年明けはじめてのお薬師様の縁日でした。 宝寿院では、1日の0時に秘仏本尊のお薬師様をお開帳…

かさこ地蔵

毎年クリスマスイブの日は、その年最後のお地蔵様の縁日です。気付けば水子地蔵様のお供えにクリスマスらしいお菓子が沢山上がっていました。縁日法要にお参りの方が、きっと今日はみんなでクリスマス会してますよね!とおっしゃったので、皆で水子地蔵様に…

大掃除

今日は朝から有志の皆さんと境内諸堂の大掃除をしました。 今日は日差しもあり風も少なくお掃除日和で良かったです。 お手伝い頂きました皆様、寒い中ありがとうございました のぼり旗も新しい物に付け替え完了しました。 まっさらな新しいのぼりが冬の風に…

今年の漢字【密】 流行語大賞も【3密】密密密(あれ?こんな字でしたっけ?) 本山・智積院から毎年頂く法語カレンダー 12月は「即身成仏」という法語でしたが、たまたま「三密」について言及されていました。 お大師様の中心的な教えである「即身成仏」 つま…

来年の運勢を確認しましょう

今年も残す所一ヶ月を切りました。 寒さも増し、また、コロナの広がりも依然として油断できない状況になっておりますが、みなさんいかがおすごしでしょうか? 今年もまた来年(丑年)の運勢を確認して参りましょう。 【目次】 ・黒星早見表 ・行事日程 ・ご…

スジャータの供養

12月8日は成道会お釈迦さまが悟りを開かれたことをお祝いする日です。 厳しい厳しい苦行の果て身も心も疲れ切ったお釈迦様を癒し、悟りへの活力をもたらしたスジャータの乳粥。 2500年前のインドの片田舎の村娘 スジャータが供養したと言われる乳粥は、私達…

夕焼けと阿弥陀さま

お手々つないで皆かえろ すっかり日が短くなってきました。 5時頃にはすっかり暗くなるので、夕方近くなるとなんだか気持ちが焦ってしまいます さて、宝寿院のある津島は愛知県の西の果て。 お寺から2キロ程西へ行くと木曽川にぶつかります。 お坊さんになっ…

津島の銀杏

銀杏 見れば見るほど不思議な形の葉っぱです 秋に色づく木には様々ありますが、私は銀杏が一番好きです。 (掃除するのは一番嫌いですが…) 宝寿院や津島神社の周りには霊木としてしめ縄が巻かれた大きな銀杏の木が二体、 他にもいくつか大木があります。 水分…

ささやかな毎年恒例

美しい筆✨ こちらは京都の香雪軒(こうせつけん)という筆屋さんが毎年この時期から販売している「御題筆」というシリーズの筆です。 「御題」(ぎょだい、おだい)とは、新年の宮中行事「歌御会始め」に天皇陛下が出す題で、勅題(ちょくだい)ともいうそうです。…