宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

尼さんとみたらし団子

(※市原悦子さんの声で再生してくださいね)

 

 

わりと最近というか、むしろ今日のことじゃった

 

ある町にまあまあ食いしん坊の尼さんがおったそうな。

 

尼さんはお寺の和尚さんのおつかいで、近くの郵便局まで行ったそうな。

 

その道中、食欲をそそるおいしそうな匂いが・・・

 

見ると、店先でおばさんがみたらし団子を焼いておった。

 

「じゅるり・・・。」

 

尼さんはよだれが垂れそうになるのを必死にこらえながら、団子屋さんを横目に和尚さんの言いつけ通り郵便局に向かうのじゃった。

 

しかし、頭の中はみたらし団子でいっぱい。

 

いっぱいになり過ぎて、通帳の名義の欄に「宗教法人 宝寿院。」と書いてしまった。

宝寿院は「モーニング娘。」の亜種ではないんじゃが、この「。」によって団子をオマージュしたかったのかどうか・・・

 

用事を済ませ、やれやれと帰途につく尼さんじゃったが、またしてもおいしそうな匂い。

 

 

 

串に刺さったモチモチ真っ白の団子はまるで貴婦人のような優雅な佇まい。

 

そのたおやかな貴婦人が漆黒の炭火により灼熱の劫火に焼かれる様は、残酷な中にも美しさすら感じられる。

 

それだけではない!

 

しっかり焦げ目の付いた貴婦人をあろうことか地獄の海のような醤油の壺にダイブ!!

 

嗚呼。。哀しいかな、痛ましいかな。

 

貴婦人は褐色の醤油をまとったまま更に炎に焼かれるのであった。

 

 

 

しかし、どうであろう。このパンチの効いた醤油の焦げる苦みの効いた香ばしい香りは。

 

 

褐色のヴェールをまとって炎に焚べられた白き貴婦人は・・今まさに・・・

 

 

 

 

亜麻色の女王として生まれ変わったのだっっ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「3本下さい。」

 

おやおや尼さん、結局買っちゃうんですね?(⬅︎ここだけおひょいさんでお願いします)

 

 

意気揚揚とお寺に戻った尼さん。

 

 

するとお参りに来ていた若者とばったり出会ったのじゃった。

 

 

尼さんは、いつも重いものを運んでくれたり、草むしりをしたりくれるこの善良な若者にみたらしを分けたくなって、二本渡したのじゃった。

 

「いいんですか?」

「かまへん」

「ありがとうございます」

 

 

 

そこに、お施餓鬼の申し込みに来たおばさんがやって来たのじゃった。

 

 

しかも、その手には見覚えのある包み紙が・・・

 

 

 

 

「あ!みたらしじゃ\(^o^)/!!」

 

それも尼さんが購入したみたらしより沢山。

 

こうして図らずも尼さんは沢山みたらし団子を食べることができたのじゃった。

 

めでたし、めでたし。

 

 

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今日あった出来事ですが、

なんか日本昔ばなしみたいだなーと思ったので😅

ヤマ無し、オチ無しです😉

 

 

 

 

 

 

このみたらし団子屋さんは天王通りの東門のほど近くにある「赤のれん」さんです🍡✨

 

おばさんが一つ一つ白き貴婦人(団子)を丸めて、一つ一つ炭火で焼いてくれます🌟

 

この猛暑の中でも!!笑顔で(;▽;)!!

 

醤油タレは年季の入った継ぎ足し継ぎ足し系のやつだと思われます

 

私も小さい頃から津島に来るとよく食べていました。

今でも無性に食べたくなるんですよね😝

 

 

津島にお越しの際には、絶対に食べるべき逸品ですよ❗️❗️❗️❗️

 

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