宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

若者たち

ゴールデンウィークも過ぎ、津島の藤の花もすっかり終わりました。

鳥達の美しい声にゆったり耳をすませられるくらい宝寿院は静かな境内です🕊

 

ウグイス達も、春先は何だか下手っぴで

「なんじゃ?今のは(*´ω`*)プススッ」

と、笑っちゃうような子が多かったのですが、メキメキ腕を上げて今となっては誇らしげに鳴いています♫

 

 

 

 

こんな季節。

 

 

巷では「五月病」なんて言葉をよく耳にします😷

 

そもそも五月病ってなんだろう??と、ウィキペディア先生にお尋ね致しました、、

 

五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。

 

 

なるほど、

割と該当してたかもな・・・と思い出されます。

 

私なんかは昔から色んな事に反応が遅くて、五月はまだいっぱいいっぱい過ぎて病んでる余裕すら無いというか案外大丈夫なんですよね(^-^;

お盆休みや夏休みが終わったくらいから、

あれ・・・私結構キツいかも💧

となってきていました。

そんな頃は、周りはある程度環境の変化を克服していて、平気そうに見えるのもさらに追い討ちをかけます( ;  ; )

 

 

そもそも五月病」と大まかにひとことで言うと、季節的なものですぐに治っちゃうような、何だかお気軽なものに聞こえるんですが・・・

人それぞれ深刻さは異なるので、油断は禁物です🆖 

 

 

話は変わりますが、

先日、津島の吉祥寺というお寺で昭和歌謡を歌おう♪コンサート」 (すみません、正式なイベント名を忘れてしまいました)があり、同じ真言宗智山派のお寺というご縁もありましたのでお邪魔させて頂きました💨💨

 

吉祥寺ホームページ

 

昔、歌声喫茶なるものが若者の間で流行っていたそうで、そんな雰囲気を思い出してか今70代80代くらいの方々が青春時代を懐かしんで楽しそうに歌っておいででした🌸🌸

 

 

コンサートの中で沢山良い曲達と知り合う事が出来ましたが、中でもグッときた曲をご紹介させてください💐

 

 

『若者たち』

君の行く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか
そんなにしてまで

 

この曲は、ザ・ブロードサイド・フォーというフォークグループのヒットソングで、最近でも森山直太郎など多くのアーティストににカバーされているそうです♬だから、結構知名度の高い曲だったんかな?私は初耳でした👂

 

ありきたりっぽいように見えますが、この歌詞を聴いた時、なんだか胸がキューーーっとなったのでした。

 

 


若者たち/ザ・ブロードサイド・フォー(実演)

 

 

心に余裕がない時っていうのは、今目の前の事でもう精一杯で、

しくじったら私の人生終わりだ・・・とか、自分で決めたんだから頑張らなきゃ・・・と必死になってしまいがちですよね

でも冷静に俯瞰してみれば、私たちの人生って良くも悪くも思いの外長くて、

良いことでも悪いことでも、「今が全てだ!」と思っているようなことなんて、人生という大海に希釈されてしまえば

「え?なんのことだっけ??」となってしまうのかな〜(´・ω・`)

 

かく言う私も、もうすぐ30とはいえまだまだ全然未熟で、

今やっとかなヤバいんじゃないか‼️💦

と、ついつい気持ちばかりが焦ってしまい、から回ってオーバーヒートしがちなんですが、、

 

しかし、お寺にいるとやはり仏教に触れ続けている為か、以前の私よりはマシになった気がします♨

 

仏様が教えてくてるこの世界の姿は、本当に壮大です。

私たちの心は自由で、どこにだって飛んでいくことができます🕊✨

 

 

だのに何故 歯を食いしばり 君は行くのか?

 

 

本当に何でだろうねぇ?

 

 

 

仏教は、ファンタジーワールドへGO🎌する教えではなく、あくまで現実と向き合う教えです。

 

 

 

辛い時苦しい時、それらに向き合う方法はたくさんあるかもしれませんが、解決法の一つに仏様の教えがある事を心の片隅に置いておいてほしいなと思います🙏🏻 

お寺はそんな人たちの為の場所です😊

 

 

私たちの行く道は果てし無く遠いのだから、

肩の力を抜いて気楽に参りましょう🍵

 

 

下手っぴだったウグイス達は、今日も楽しそうに鳴いています☘