宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

蜂須賀 蓮華寺 開創1200年祭

去る11月13日

宝寿院と同じ真言宗智山派のお寺

津島のお隣、あま市美和町蜂須賀の蓮華寺の開創1200年記念の大法要がありました💐

 

と言ってももう1週間経っちゃったんですね!

ブログに書こう書こうと思っていながら💦

 

私もお坊さんとしてこの法要に出させて頂いたので、今日はその事についてです。

 

蓮華寺といえばこの辺りの由緒ある古刹。

また、代々真言宗智山派の事相(密教における修法など実践に関する事)を厳格に守り伝えており、この地域で得度などの儀式をさずける事ができる道場でもあるのです☘

 

今回執り行われたのは「庭儀付大曼荼羅供法要」✨

…何だか名前からして凄そうですよね^^;

少なくとも私は初めて見ましたし、本山でも十数年に一度くらいしかやらない法要なんだそうです。

複雑で大掛かりな儀礼が多い真言宗の法要の中でもかなり込み入った法要なんだそうです💨

小さな物から大きな物まで沢山の道具が必要で、百年前の法要の時の道具をつくり直したりお堂を修繕したり、なんやかんや準備に10年以上掛かっているそうです(@_@)

 

当日早朝

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今回、当然法要中の写真などは撮れなかったので💦

参考に本山智積院の庭儀(お堂の外でやる法要)の写真を載せておきます↓

 

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こちらは私達が受けた伝法灌頂という儀式の始まりの法要。

ゴージャスな衣を着たお坊さんも沢山いるし、色んな装飾や道具が見て取れます。

 

こんなような事を一つのお寺でやってのけるのですから、私は本当にたまげました‼️

 

私はそんな百年に一度の晴れやかな法要の中で御詠歌をお唱えさせて頂きました🙏🏻

住職の付き人として参加の予定でしたが、住職が体力的に出られないので一人での参加でした・・・💧しかし、本当に感激しました!

二時間半程にも及ぶ長い法要なのですが、両部曼荼羅を掲げての壮麗な法要にお坊さんとして出させて頂けるということがとても嬉しかったです。もう精一杯おつとめして参りました!

 

 

そして何よりも、蓮華寺さんの檀信徒の方々の感激はひとしおだったのではないかと思います🙏🏻✨

1200年もの間仏教の教え、お大師様の教えを守って来れたというのも、お寺を支えてくれる人たちがいてくださったからに他なりません。

檀家さん方やそのご先祖様が大切に護持してきた蓮華寺の百年に一度の法要に立ち会う事が出来るというのは本当に有難いことです。

ご住職が「皆さんのご先祖様方も見に来て下さっている」と仰っておられました。

 

 

仏教離れ、お寺離れと叫ばれる昨今ですが、100年後、200年後も皆がより安らかに生きる為に仏法を学び実践する場

必要とされるお寺であり続ける努力をお坊さんが今しっかりしていかなければ!

と、改めて思ったのでした🙏🏻

しかし、新しいお寺の在り方を模索する一方で、昔から伝わってきたことを大切に残していくこともお寺の重要な務めの一つですね☘

 

再来年大学を卒業してお坊さんとして帰っていらっしゃる若様が「すでに住職から50年後もやるようにと言われているので、その時は落合さんも来てくださいね」と言って下さいました。

50年後って・・・私80歳か∑(゚Д゚)💦頑張らないと🌸

「50年前はお互い下っ端で、バタバタ走り回っとったのう。ふぉふぉふぉ(笑)」なんて会話を繰り広げるのかなぁ〜(*´-`)

でも80歳になってもオロオロバタバタしてたらどうしよう(;ω;)十分あり得るわー。。

 

 

 

法要の事が11月14日の中日新聞にも載っていました☘

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新聞を読んで何で阿波踊りなんだ??と不思議に思っていたのが解消されました✨

多分来ていたお坊さんで知らなかったのは私くらいだったと思いますが😅

 

 

とにかくとても素晴らしい法要で、貴重な経験をさせて頂けたことに感謝です🙏🏻✨