宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

理趣経講伝@本山②

朝晩冷え込むようになってまいりました。

 

衣替えや布団を替えるべきか否か。何だかんだ暑い日もあるしなぁ〜

と言っているうちに、朝起きると少し喉が痛くなりました😱弱💦

 

酷くならないように安静にします🙏🏻

みなさんもお大事に🍵

 

 

 

 

さて、今週は理趣経講伝の後期を受けに本山に行っておりました💨

 

 

前期もヒーヒー言いながら受けましたが、

後期もヒーヒー言いながら受けました😅

 

後期は『理趣経純秘抄』という理趣経の注釈書を中心に読み進めるという、前期と同様福田亮成先生の講伝でした。

注釈書といっても漢文で書かれたものなので、読み下し文すら私には理解が難しいものです😱

 

難解ながらも頑張って全体を通して読んでみて、この理趣経という経典の躍動感、ドラマチックさ、感動的な肯定の世界を垣間見る

 

・・・為に玄関で靴を履いたけれど、財布を忘れてまた脱いだくらいの所です^_^;

 

大乗経典である理趣経に説かれるのはあくまでも「人々の為に」。

清浄な気持ちで汚泥に染まらず、大欲を持って人々の利益を願うのが人の務め。

菩薩行です。

 

 

 

 

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智積院の総門

門のこっち側とあっち側ではまるで別世界。今インスタで話題になっているスポットだそうです✨

京都の東西に渡る七条通り。その東の突き当たりが智積院です。

修行中まだ暗い時間にこの門を開ける時、静かな外界をうらめしそうに眺めたものです😭

(この門は普段出入りにつかわれておりませんので、この景色は一旦別の入り口から入って覧ください)

 

私達が修行中、

「まず自分を整え。

そしてまた再び元の世界に帰り、修行で得たものをお檀家さんや信者さん達の為少しでも役立てるんだと心に誓って心して励むように」

 

そんなことを繰り返し言われて過ごしました。

「役立て」るなどと傲慢かもしれませんが、そのくらいの気持ちで一生懸命頑張りなさいということです。

自分の為だけになんて意外とそんなに頑張れませんからね😅その言葉に救われていた気がします🙏🏻

 

「元の世界」に帰って来て、何か役立てていることがあるのかと考えてみると・・・逆に助けてもらっていることばかりしかマジで思いつきません。

でもせめて気持ちだけは「いつか云十年後、きっと!」

本山に来るとこんな私でも初心に立ち戻り、少し背筋が伸びる気がします💨

 

 

これからも精進して、いつかこの理趣経で仏様が説かれる真実の意味を心から理解出来ますように🙏🏻