宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

大覚寺で嵯峨天皇の「勅封般若心経」を拝見しました

前回は本山での理趣経講伝を受けた話を致しました。

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本山の研修等で頻繁に京都に行く割には、全然京都の良いものを見られていないなぁー(´;ω;`)と、いつも残念に思っていました。

 

東京方面は何となく私の中で1つハードルが高いようで、せっかく来たんだからどこかついでに行かな!!という気持ちが起こるのですが、、

京都は名古屋から意外と近いので「まぁ、また次来た時にでも♨️」と、ついつい油断してしまいます💦

次は無いかもしれないのに!!

 

今回の講伝の最終日は午前で終わったので、お昼ご飯を講伝阿闍梨様の福田亮成先生と、尼僧の皆さんでご一緒させて頂き

(サラッと書きましたが、こちらも本当に有難い貴重なお話が聞けて楽しいひと時でした〜✨)

 

皆さんとお別れした後、私は一人嵯峨野の大覚寺へ車を走らせました🚗💨

 

 

大覚寺は同じ真言宗のお寺です。

そこで今こういったものが拝めると友人から聞いたのです

 

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戊戌開封法会(ぼじゅつかいふうほうえ)とは

1200年前の平安時代、都で大飢饉による疫病が流行りました。
時の帝であられた嵯峨天皇さまは、弘法大師さまのお勧めにより、御写経をなされ、勅封(封印)として奉安し、国民の安泰を心から願われました。
奉安された年が弘仁九年(818)の戊戌(つちのえ・いぬ、ぼじゅつ)の年であり、以来60年に一度、大覚寺では、その御写経(勅封心経)をご開封し、天下泰平をお祈りすることが伝統儀式であり、「戊戌開封法会」の由来です。

(大覚寺公式ホームページより引用)

 

 

www.daikakuji.or.jp

 

11月末日までの期間中は、嵯峨天皇が書かれた「勅封般若心経」が60年ぶりに特別公開されます🙏🏻

その他、後光厳天皇後花園天皇等、歴代の多くの帝が奉納された勅封般若心経がご開封されています。

 

60年に一度ということは、今30歳の私は次90歳ですので・・・う〜ん、どうでしょう⁉️💦

 

 

嵯峨天皇といえば、弘法大師橘逸勢と共に「三筆」のお一人。

参拝の際隣にみえた奥様方が「まぁ綺麗な字だこと!」とため息されておいででしたが、私のような素人目から見ても、優しく繊細な本当に素晴らしい字でいらっしゃいました🙏🏻✨

 

 

特に弘法大師と親密に交流し、仏教にも深く帰依されました。

明治以前の皇族は積極的に仏教も信仰し、中には出家し僧侶となる方も多くおいででした。

嵯峨天皇も、一文字書く毎に一礼拝をし、国家安穏・万民豊楽の深い祈りを込めて奉納されたのです🙏🏻

そういったことから、大覚寺は写経発祥のお寺とされ、毎日写経をするスペースが解放されているようです✍️

 

 

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終わりがけに入り般若心経一巻は時間的に難しかったので「一文字写経」をさせて頂きました^_^

(字に自信が無いので、名前はカットしときました笑💦)

 

 

宝寿院でも定期的に写経・写仏会を開催しています。

皆さんそれぞれ祈りを込めて、あるいは無心にお勤めされています。

いずれにしても、佳きひと時をお過ごしいただければ幸いです🌸

 

 

 

 

 

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開封に合わせてか、生け花の「嵯峨御流」の作品が多く展示されていました🌸

 

伝統的だけれどもモダンな雰囲気が不思議と境内に合っています✨素敵でしたー✨✨✨

 

実は本山での修行中、真言宗とゆかりの深いこの嵯峨御流の生け花を習いました。

(一番初歩のお免状も頂きましたが、言うのもはばかられる程今何もできません🙇🏻💦)

 

活け方にも弘法様の教理が取り入れられていたり、興味深いなぁ〜と思ったのを覚えています。

せっかく御縁があったのだから、記憶を呼び起こしながらやってみないといけないですね〜💦

 

 

 

お読みいただきありがとうございました!

 

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