初薬師が終わりひと息ついた去る1月12日、
徳島県にございます四国霊場第21番札所 太龍寺さんへ行って参りました💨
1〜20番を飛ばして何故21番太龍寺かと申しますと、
この日1月12日は、ご本尊の虚空蔵菩薩様が年に一度お開帳される日なのです。
明石海峡大橋はなぜこんなにワクワクするのでしょうか✨
四国だーー!!と思いきや、まだ淡路島です(笑)
サービスエリアにいた猫と橋🐈
ここから車でひた走ること約2時間。
太龍寺ロープウェイ乗り場に到着です。
川有り緑有りの自然溢れる場所ですが、太龍寺はここから更に山を二つばかり越した深〜い山奥にある秘境中の秘境です。
歩き遍路の場合、ほとんどの人は山の反対側の20番札所鶴林寺さんから約半日かけて登ってくるそうです💦
すみません、私達は楽させて頂きます🙏🏻
この日はあいにくのお天気☔️
せっかくのロープウェイでしたが霧中。。
ここからは日を改めて来た時の写真です📸
晴れていれば海まで見えます👀✨
余談ですが早朝のロープウェイ駅。ゴンドラってあんな所で寝てるって知ってました?!ロープが特定の箇所だけ傷むのを防ぐ為、毎日寝床が変わるらしいですヨ👆
◆本尊 虚空蔵菩薩
深い山の中に現れる荘厳な本堂。
お開帳当日は境内も霧に覆われ、それはそれは静謐な雰囲気でした🙏🏻
「西の高野」と称され、かつては塔頭寺院がいくつもある日本屈指の大寺院だったそうです。
今もその面影が偲ばれる壮大なスケールのお寺で、不便な場所にもかかわらずお参りの方が後を絶ちません。
本尊虚空蔵菩薩は、広大な宇宙のような無限の智恵と慈悲を持った菩薩、という意味であるそうです。
(虚空蔵菩薩の「空」に対を成すのが、宝寿院でもお馴染みの「地」蔵菩薩なんだそうです)
思っていたより大きく、大変厳かなお姿でした!お開帳のこの日は普段は入る事の出来ない本堂内陣に上げて頂き、御足を頂くようにお参りさせて頂けます🙏🏻
感動的なお姿を是非間近でご覧になって欲しいと思います!
境内がとても広いので、色々ご紹介したいのですが、長くなりそうなので今回は割愛させてもらいます🙇🏻
◆弘法大師と虚空蔵菩薩求聞持法
「虚空蔵菩薩求聞持法」とは、定められた期間内に作法にのっとり虚空蔵菩薩の真言を百万遍唱えるという真言宗で最も難行とされるものです。
弘法大師が19歳のころ、この太龍寺の本堂から南西約600メートルの「舎心嶽」という岩上で、100日間の虚空蔵求聞持法を修行されたということが、大師24歳のときの著作『三教指帰』に記されております。
『若きころ一人の沙門より虚空蔵求聞持の法を授かった。「もし人がこの法に会いてこの真言を百万遍唱えると、一切の教えをすべて暗記する事ができる。」そこで仏陀の真実の教えを修行せんと決意し、阿波の国の太龍岳にのぼり、土佐の室戸崎にて瞑想を事とした。谷はこだまを返し、明星が現れた。』
虚空蔵菩薩は「明けの明星」で知られる金星と同体とされ、室戸岬や舎心嶽でこの求聞持を修していたら「明星来影す」、口の中に金星が飛び込んでくるという強烈な体験をしたといわれています。
これが空海、後の弘法大師となる青年の根源的な宗教体験となります。
いったいどんな体験だったのでしょうね?
ここが「舎心嶽」という岩山です。
岩の上には大きなお大師様の像が東の方角を向いて座っておられます。晴れていれば明けの明星が綺麗に見えることでしょう👀✨
足がすくむような岩場ですが、一般の方もお大師様の側まで行けます^_^
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境内の一角に求聞持堂という建物があります。
閂で閉ざされ、求聞持行者と一部の人間以外入ることは出来ません。
太龍寺では弘法大師から伝わる「虚空蔵菩薩求聞持法」が1200年大切に守られており、今も実際に求聞持の行が出来る日本でも数カ所しかない道場の一つです。
大変厳しい行なのだそうですが、弘法大師が実際に修行したこの場所で求聞持が出来るというのは、真言行者にとってこれ以上ない程有り難く宗教的に意義深い事なのです。
お大師様が山野を駆け回りが修行された面影が今なお残る荘厳な古刹にお参りさせて頂き、背筋が伸びる気が致しました🙏🏻
明日1月21日は今年初めてのお大師様のご縁日。お大師様の教えに触れられることを感謝し、心を込めてお参りいたします。
お読み頂きありがとうございました!
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