先日東京に行った際に隙を見て上野の東京国立博物館(平成館)で絶賛開催中「東寺展」に行ってきました🐾
仏教関連の展覧会があればはなるべく行くようにしていますが、この「東寺展」評判通りとっても素晴らしかったので感想をしたためさせて下さい♨️
追記:(2019.5.6)
5月10日 24:40〜 NHK総合にて『京都の大宇宙 東寺』という番組(再)が放送されます♨️録画して見ましょう👍
以前ご紹介した徳島県 太龍寺の舎心嶽に登る智山専修学院の修行僧達が8kで撮影されているそうですよ👣
※結構長いので、お時間のある時にお読み頂けたらと思います🙏🏻
◆国宝 東寺〜空海と仏像曼荼羅〜
期間: 2019/3/26(火)~2019/6/2(日)
開館時間: 9:30~17:00(入館は閉館の30分前まで)※金曜・土曜は21:00まで開館
東京国立博物館の左手にある平成館で開催中です。
https://toji2019.jp/index.html
さて、東寺と言えば1994年にユネスコ世界遺産に登録された京都一の古刹。
京都のシンボル五重塔があるあのお寺です^ ^
平安京に遷都後、朝廷によって建設された唯一の国営寺院だった東寺。(西寺もあったそうですが今は消失しています。)
遣唐使として唐に渡って帰ってきた真言宗の開祖、我らが弘法大師空海✨に下賜され名前を「教王護国寺」に改められます。
空海さんはこの東寺を、自ら唐で学んできた最先端の仏教「密教」の教えを体現し、鎮護国家・日本中に弘める拠点として発展させて行きます💨
特に視覚的に華麗な密教美術の宝庫で、空海のめくるめく曼荼羅ワンダーワールドがスパークしまくっているお寺です🔥✨
◆見どころ(plus私見)
そもそも東寺自体が世界遺産ですし、国宝がゴロゴロあるお寺なのですのが、今回の東寺展は正に国宝のオンパレードといった感じでした。
ありゃ〜こんなに持ってきちゃって、、今東寺はスッカラカンなんじゃないかしら?と心配になるくらいでした・・・^_^;笑
公式ホームページの「見どころ」のページにはこんな事が書いてあります▼
①東寺講堂の立体曼荼羅の再現
正に圧巻でした。゚(゚´Д`゚)゚。✨
普段の東寺講堂に安置された状態では正面から拝む事しか出来ませんが、此処では360度隅から隅まで間近で見る事が出来ます。
会場に佇んでいると本当に仏菩薩が調和し遍満する曼荼羅宇宙の中に入ったような不思議な感覚になり、空海の見た世界が少し垣間見えた気がしてとても有り難かったです🙏🏻
イケメン💓で話題(らしい)こちらの国宝「帝釈天騎象像」はなんと写真撮影okでした!
ほぉ、、確かに精悍な良いお顔をされておる🙏🏻
奈良の興福寺のイケメン阿修羅は少年っぽいけれども、こちらの帝釈天は頼り甲斐のあるダンディな雰囲気ですね😍
平日の閉館近い時間でしたが、大混雑でした💨
中でも私は金剛薩埵(こんごうさった)菩薩の姿に心惹かれました。
(図録より)
金剛薩埵は真言行者のヒーローとされている仏様です✨
東寺の金剛薩埵像は数ある菩薩像の中でも一際堂々として自信に満ち、「行くぞ!」と私達に向かって来そうな勢いを感じます💨
是非皆さんにも間近で拝んで頂きたいです🙏🏻
②『後七日御修法』(ごしちにちみしほ)道場の再現
これは真言宗の僧侶として「企画した方、ナイス👍✨」と言わざるを得ません
御修法とは、京都・東寺にて毎年1月8日〜14日までの7日間、玉体(天皇のこと)安穏・世界平和・国家安泰・五穀豊穣を祈願する真言宗で最も重要な法会です。
この法会は、平安時代(835年)弘法大師空海が宮中において始められ、帝の御衣をお加持します。
真言宗では古来より朝廷に請われてこのような大規模な祈祷法要を行ってきたんですね🙏🏻
毎年1月14日の午前中、最後の21座目の法要が終わり天皇陛下の御衣を見送った後、法会が行われた「灌頂院」(かんじょういん)の内部が一般にも公開されるので、沢山の方がお参りに来ます。
(図録より)
この時にしか頂けないお守りも有ります。
智山専修学院生は毎年この後拝みの会場に誰よりも早く入れて頂き、中の案内や警備を仰せつかっています。(中は石畳みなので、足元からの冷えで終わる頃には体中カチコチになります⛄️)
東寺展では御修法の法具や舎利器がそのまま展示されているし、道場の荘厳も再現してあるので本当に勉強になりました🙏🏻
③曼荼羅がいっぱい
私が行った時は、現存最古の色彩両部曼荼羅である「西院曼荼羅」の展示期間中でした✨お目にかかれて本当に嬉しかったです!
大小様々な曼荼羅が展示されているのですが、中でも必見なのが四畳半ほどある「敷曼荼羅」(しきまんだら)です。
「灌頂」(かんじょう)という儀式の中で「投華得仏」(とうけとくぶつ)に使われる実用的な曼荼羅です。
「投華得仏」とは、目隠しをされた状態で曼荼羅に華を投げ入れ、華の落ちた所の仏様とご縁を結びます。
かつて空海が唐の青龍寺で恵果阿闍梨より密教を相承する伝法灌頂を受けた際、金剛界・胎蔵界いずれの曼荼羅においても「大日如来」に華が落ち一同驚嘆した、といいます。
因みに大日如来はココです。ど真ん中!
(図録より)
投華得仏の時に立つ場所から見たら
「大日如来、遠っっっ(;゚Д゚)💦」
となるはずです。
しかも、投げるといっても野球みたいに投げるのでは無く、印を組んだ指先に華を挟んで放るという感じになるので、正直あまりコントロールはききません😅
きっとお大師様もこのくらい大きな敷き曼荼羅をお使いになったことでしょうから、大日如来に落ちるお大師様はやはりすごい!
④可愛いアニマルに乗る仏様
東寺の北門(洛南高校の裏手)にある観智院の本尊 五大虚空蔵菩薩様
こちらは弘法大師が唐で密教の全てを恵果阿闍梨から授かった青龍寺の本尊だったものを日本に持ち帰ったのだそうです!凄い・・・!
本来であればこうして五体お揃いでいらっしゃいます💨
が、この東寺展に行く1ヶ月少し前にこの観智院さんのお札を頂きに参拝した際、もう上野に旅立たれていて、おいでになりませんでした😭
お御影を拝受して帰ってきました😞
なんと言っても動物さんがカッコかわいいのです😍
五大虚空蔵菩薩はそれぞれ右から獅子、象、馬、孔雀、迦楼羅(かるら)に乗っています。
獅子とか象、孔雀は何となく仏様が乗っているイメージがありますが、馬🐎ってちょっと斬新です💨
迦楼羅に至っては、何やねんそりゃ?って感じですよね笑
(仏法の守護神。竜を好んで常食する(!)という伝説上の鳥なんだそう。)
東寺展では普段見ることは出来ない後ろ姿や、動物さん達のお尻も拝見できます🙏🏻✨
他にも弘法大師ゆかりの貴重な宝物や手書きの書など沢山展示されいています!
なかなかこのように一度に拝めることはないので必見です👀
是非機会があれば行ってみて下さい☆
今日もお読みいただきありがとうございました!
*********
★相性・運勢相談、家相、命名のほか、各種祈祷、安産・子授け祈祷、地鎮祭、完成式、水子供養等は随時予約受け付けております。
真言宗智山派 宝寿院
TEL 0567-25-4154