宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

幸せ祈る心

寒暖差の激しさが身にこたえますが、春の近さを感じさせる今日この頃です🌸

先日の風でのぼり旗がめちゃくちゃになってしまったのでせっせと直しておりました。^ ^

 

 

さて、そんな凍てつく2月の風に当てるもの……

 

 


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お雛様です🌸

 

お雛様とは随分ご無沙汰しておりましたが、今年は娘の初節句なので色々充実しております^ ^

 

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夫の実家や私達姉妹のお雛様も集結。

今まで仕舞い込んでいたものいっさいがっさい出してお人形屋みたいになっています。

久々に見る七段飾りのあまりの大きさにビックリしました!出すのも仕舞うのもこりゃ大仕事ですね…💦

私が小さい頃にも出してもらっていたと思うのですが、、あまり覚えていません😅

甲斐のない娘ですね。

 

しかし、お家の中にお雛様があるというのは華やかで良いものだなぁとこの歳になりはじめて思いました✨

 

娘の為に親戚知人がお祝いしてくれるのが嬉しく思うと同時に、私も昔こうして祝福してもらったんだなぁ…と、しみじみ有難く思いました。

 

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お雛様など人形供養をさせて頂くことが度々あります。

昔ながらの七段飾りなどは現代の住宅事情では飾るのも保管するのも厳しいという事情があります。

 

「実家の母がね、私の娘が生まれた時に買ってくれたの。 ウチは貧乏だったけれど奮発して立派なのを誂えてくれたのだけどね…」

悪いことをしているようなと言いますか、心苦しそうに手放される方がとても多いように感じます。お気持ち察するに余ります。

 

 

 

お雛様は娘と孫の幸せを祈る親御さまの心がこもった物と言えます。

受け取った娘さんやお孫さんが、ささやかでも幸せを感じておられる今があるならば、親御さんの祈りは成就し、お雛様はお守り人形として立派に仕事を果たされたといえるのではないでしょうか。

 

状況が変わってお雛様を手放すことになったとしても、親から子、孫への気持ちまで手放す訳ではありません。親御さんもそんなふうに思い悩ませるためにお雛様を贈ったわけではないと思うのです。

親御さんのお気持ちに改めて感謝し、お雛様に「ありがとう、お疲れ様」と声をかけてあげてください。もしお分かりになれば何かお経一巻でもお唱えして差し上げるとよいですね。

自分でさよならするのはどうしてもつらい時は、引き取り業者さんにお願いするのも良いかもしれません。

お寺でお別れの法要をご希望でしたら、宝寿院でもお手伝いいたします。

 

また、全部手放すのでなく1番上の段の親王(いわゆる、お内裏様とお雛様)だけお手元に残されて、お子さんが居てもいなくても飾ってあげても良いと思います。

 

時代と共に様式やしきたりが変わっていくことはごくごく自然なことですが、子を思う親心や、そんな親心に感謝したり懐かしんだりする人の心は大昔から変わりません。

 

お読み頂きありがとうございました🙏🏻

 

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