宥貴のお寺日記

愛知県津島市のお寺・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

12月8日は成道会(じょうどうえ)

いつも通り静かな宝寿院ですが、、

12月に入ると何と無〜く気持ちが忙しなくなってまいります?

 

私は結構のんびり屋で何でもギリギリにならないとやらない性質なので、よく母に叱られます(´∀`; )笑   29歳にもなって笑

逆に私からみたら、ちょっとセッカチなんじゃ無いか??くらいに思うんですけどねっ(´・ω・`)ぼそっ

 

 

そんなボンヤリな私も流石に動き出す師走が始まりました???

 

 

 

 

さて、タイトルの通り12月8日は成道会(じょうどうえ)です。

 

お寺には色んな年中行事があって、何がどれやら訳が分からなくなっちゃいますね?

 

 

成道会とは、お釈迦様がお悟りを開かれた日です。

つまり、仏教のお誕生日???ですね

 

 

 

 

 

 

今から2500年程前、今のインドのとある王国の王子様として誕生されたお釈迦様は、恵まれた環境で何不自由ないリッチな生活をされていました?✨

 

今の私たちのように、

行きたい時に何処にでも行ける

食べたい時に何でも食べれる

欲しいと思ったものは何でも手に入る

 

 

そんな生活をしてたんだよね、、

と、お釈迦様はかつての自分を振り返っています。

 

それでもお釈迦様の心は満たされません。

 

 

生れたいと願ったわけでもないのにこの世に生を受け

若いままでいたいのになぁと願っても体は老いていく

どんなに健康に気を付けていたって病に侵される

そして、どんなに偉大な業績を残した人でもいずれは死んでしまう。

 

 

この世の中は思い通りにならないことばかり。。

これはいったいどういうことなんだろう?

若いお釈迦様の心はふさぎ込むばかりでした。

 

そして29歳の時、王子という地位や豊かな生活、愛する妻や幼い我が子、全て捨て去って、修行の道に入りました?

 

 

修行で何をしたかというと・・・

人里離れた山の中で、

息をずーーーっと止めて呼吸しない !

自分の周りを焚き火で囲んで灼熱修行!

木に宙ぶらりんに吊されっぱなし!などなど。

挙げ句の果てには水も飲まない断食をされます。

 

 

しかし、どんなに厳しい修行をしても心が安らかになるどころか、心も体も消耗していくばかり。

 

お釈迦様はついに山中での修行をやめ、人里に降りて行きました。

一緒に修行していた仲間たちは「あいつは腰抜けだ」なんて陰口を言ったでしょうね。

 

 

お釈迦様は汚れた体と衣を川で清めていますと、村の女の子・スジャータちゃんが

「修行のお方、どうぞ召し上がってください」と、乳粥を差し出しました?

 

断食で生死を彷徨うほど疲弊していたお釈迦様は、この供養を受け心身ともに満たされました。

 

これまでの厳しい苦行をリセットして、安らかな瞑想に入ったお釈迦様。

 

涼しい風の吹く菩提樹の木の下で、ついにこの世界の真理を全て理解されました。

そう、悟りを開かれたのです❗️

 

お釈迦様が出家してから6年の歳月が過ぎた12月8日のことでした✨

 

 

以来、お釈迦様は80歳でお亡くなりになるまでの約60年間、

インド各地を旅され、人々に、どうしたら安らかな心で生きていけるのかを説き続けました。

 

お釈迦様亡き後、弟子たちによって「教団」が形成され、お釈迦様の教えが体系的にまとめられ、今の仏教へとずっと続いていくのです??

 

 

 

 

この成道のエピソードで私が興味深いなと思うのは、

お釈迦様は一回苦行をやめちゃっている、という点です。

 

ある人は苦行を続けて真理を悟るかもしれません。

ある人は、もしかしたらボーーーーっとし続けていたら悟るかもしれません。

お釈迦様は、この時代のスタンダードな修行方法である苦行では悟れませんでしたが、リラックスした状態で修行に励むことで、偉大な悟りに至ったのです。

 

つまり、人それぞれちょうど良い感じのところで頑張るのが一番良い!

ということです。

苦し過ぎてもいけないし、快楽に耽りすぎるのもいけない。

当然一人一人、そのバランスは違う訳です。

 

 

 

これは現代の私たちにとってすごく大切なんじゃないかなぁと思います。

 

 

 

現代の日本は鬱病など深刻な心の問題を抱えている人が本当に多いです。

鬱まではいかずとも、ストレスが蔓延していて、なんだか息苦しい。

 

「それでも、みんな我慢して頑張ってんだよ!」

 

確かにそうなんですけどね(´・ω・`)

 

 

現実から目を背けて逃げちゃうのは、いけないと思うんです。

でも、その現実に立ち向かって行く速さとか、手段とかは人それぞれで、「普通はこう!」とは言えません。

 

たまには逃げたくなることもあっても良いし、頑張れない事があっても大丈夫なんです。

 

人それぞれの、厳し過ぎず怠け過ぎず、ちょうど良い感じのところで継続して行くことが一番良い!

これを仏教では「中道」と言います。

 

なかなか難しい事ですが、、

自分はどのくらいのバランスが適正なんだろう?ということを、一度立ち止まって、自分の心とよくよく相談することがとても大切ですね?

 

私はいつもボンヤリしているので、もうちょっと頑張らないと行けないかなぁε-(´∀`; )

 

 

お寺は頑張り過ぎてしまう人、もっと頑張らなきゃいけないのになーと思っている人にとって凄く良い環境だと思います。

 

 

仏様=自分の心と素直に向き合ってほしいと思います。

 

仏様の教えには、そんな悩める現代人にフィットする内容が、実はてんこ盛りです?

 

偉そうな事を述べましたが、、私も精神的にまだまだ未熟ですし仏教の事も勉強中の身。でも、心がモヤモヤしてる方々お役に少しでも立てられたら嬉しいです??

 

 

 

 

 

12月8日は宝寿院でも、仏教のお誕生日・成道会をささやかながらお勤めします。

 

当日は10時~通常の護摩祈祷

終わったら乳粥をご接待致します✨

乳粥は、お供え頂いた新米をミルクと蜂蜜などでコトコ煮込んだ優しいお味(になる予定)です?スジャータがお供えした乳粥を召し上がったお釈迦様がどんなお気持ちになられたのかなぁ・・・なんて想いを馳せながら味わってみて下さい?

その後、11時頃山門近くにある「お釈迦様降魔成道の像」のところに参りまして、境内で摘んだ小菊をお釈迦様にお供え致します?

ほんの短い法要ですが、是非暖かくしてお出かけ頂いて、一緒にお祝いしましょう? 

 

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今日はお天気も良かったのでお釈迦様をゴシゴシゴシゴシ綺麗に洗いました?

お参りの方が「気持ち良さそうねぇ^_^」と仰いましたが、、

確かに心なしかいつもより一層安らかなお顔をされてます(*^ω^*)

 

 

 

 

 

 

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