涅槃会 〜先代住職の想いとお釈迦様〜
毎年2月15日はお釈迦様のご命日 涅槃会(ねはんえ)です。
【仏教徒にとって大切な記念日】
◆4月8日・・降誕会(ごうたんえ)
通称「花祭り」お釈迦様のお誕生日
◆12月8日・・成道会(じょうどうえ)
お釈迦様がお悟りを開かれ、仏教が始まった日。
◆2月15日・・涅槃会(ねはんえ)
お釈迦様のご命日
この三つは仏教徒として是非覚えておかれると良いと思います^ ^
宝寿院でも15日は涅槃図を掛けささやかなご法要を致します。
10時〜の護摩祈祷が終わり次第、少しお釈迦様の教えにまつわるお話をし、報恩謝徳を込めて短いご法楽を致します。(約15分程度)
お釈迦様のお舎利を表し、無病息災の御利益があるといわれる涅槃団子(やしょうま)のぜんざいも振る舞います。どうぞお参り下さい🙏🏻
ちなみに、涅槃団子を作るようになってまだ数年。いまだ試行錯誤中です😅
昨年はタピオカブームを先取りしたようなナゾ団子でした笑
今年はどうなることやら…??
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お釈迦様と先代住職
今から2500年前のインドでお釈迦さまが悟りを開かれたことで始まった仏教。先人たちの命がけの努力によって日本に伝えられ、この宝寿院にも尊い教えが息づいています。
先月10日に亡くなりました先代住職は大のお釈迦様ファンでした。
「宝寿院にお釈迦様の教えが伝わり実践されている」ということをいつも大切に思っていると生前話してくれました。
60代でインドへの研修旅行にも行っております。
◆歩いて巡るお釈迦様の物語
現地インドの空気に触れ、より信心を堅固にした先代は帰国後「阿吽の象」や「降魔成道の像」「涅槃像」、お釈迦様のお骨を納めたサンチーのストゥーパから着想を得た「地蔵堂」などを建立しました。
宝寿院のお庭には「お釈迦様に出会う」というテーマが隠されているのです🙏🏻✨
【誕生: 阿吽の象の山門】
白象(びゃくぞう)はご誕生の逸話に登場するお釈迦様のシンボルでもあります。
また、阿吽(あ・うん)は「悟りを求める為に生まれ、心の安楽を得て涅槃に至る」という仏教徒の理想を表しているとも言われています。この山門を通る人の人生が幸福であるようにと祈りを込めて作られました。
【悟り: 降魔成道像】
降魔(ごうま)とは、自心の中にいる悪魔(=煩悩)に打ち勝つこと。お釈迦様は苦しみの原因である「執着、怒り、無明」を克服し悟りという大きな安らぎの境地に至りました。悟っただけでなく、多くの人が同じように心の安らぎを得られるよう教え導く事に生涯を捧げました。
【最期: 涅槃寂静の像】
悟りに至ったお釈迦様でも私達と同様肉体を持つ人間である以上滅しきる事が出来ない煩悩がありました。肉体から離れようやく真の悟りに至る時、お釈迦様の体は金色に光り輝いたといいます。
【遺跡(ゆいせき): 仏塔を模した地蔵堂】
お釈迦様の死後、弟子たちにより生前の教えがまとめられ仏教として広まりました。在りし日の面影を偲びその教えに触れたいと願い多くの仏塔が建てられました。宝寿院の地蔵堂にもその思いが受け継がれています。
◆宝寿院の涅槃図
宝寿院が持っていた天王社(津島神社)所縁の貴重な涅槃図は、現在国の重要文化財として奈良の国立博物館に所蔵されています。
私が宝寿院に入って1年くらい経った頃、不思議なご縁を頂きその複製を作る事が叶いました。
お釈迦様への信仰が篤い先代は大変喜んでくれました^ ^
2月15日の涅槃会にはこちらの掛け軸を出してお参りを致します🙏🏻
◆お釈迦様と共に
今ははや あらゆる御法(みのり)説き尽くし
涅槃の雲に 入りたもう
南無大聖釈迦如来
先月執り行った先代住職の葬儀。
生前冗談で、お葬式の時何唱えて欲しい??と尋ねたら、この『涅槃和讃』がいいなぁーと言いました。
御詠歌の指導に尽力した先代らしく、御詠歌の調べの中見送りました。
身体が不自由になり施設に入所してからも、お見舞いの時などに一緒に御詠歌を唱えたりしていました。流石師範だっただけあり、どの曲も殆ど暗記していました。
四十九日迄はなるべく毎日何かしら御詠歌を唱えるようにしています。(私の練習も兼ねてですが😅)
余談ですが、、美空ひばりも好きだったので、病室(個室)でyoutube流してカラオケもよくしたなぁー笑
美空ひばりもラインナップに入れようかしら??「お祭りわっしょい」とか♪( ´▽`)
今日もお読み頂き有難うございました。
☆新しくインスタグラムも始めました☆
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