宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

心の餓鬼

8月に突入しました🌻

8月は海に、山に、楽しい夏休み♬もありますが、

お盆や終戦記念日など、日本人にとっては亡き人の冥福を祈る、そんな季節でもありますね🙏🏻

 

宝寿院でも先祖供養のお施餓鬼(せがき )のお申し込みを受け付け中です📝

昨年に引き続きお施餓鬼のご案内にも同封いたしました『寺報ぼだい樹』の漫画をこちらのブログにも載せますので、お一読頂けましたら幸いです😀

 

 ↓ 昨年のぼだい樹 ↓

yuuki-houjyuin.hateblo.jp

 

 

 

 

 

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みなさんこんにちは、副住職の宥貴です。
今年もお施餓鬼・地蔵盆のご案内をさせて頂く季節です。
さて、昨年に引き続き、またお施餓鬼(せがき)のお話を少々・・ ・

 

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前回も登場しました餓鬼君。

常に飢えや渇きに苦しみ、あらゆるものを貪(むさぼ)ります。

 

しかし、このかわいそうな餓鬼は、何も別世界の他人事ではありません。

 

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 醜い餓鬼は私たちの心の中にも潜んでいるのです。

 

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人の心は、まるで空を流れる雲のように

常に形を変えてゆきます。

 

 

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誰にでも優しく穏やかに接することができる、仏様のような自分だったかと思えば、
その数分後には、人を妬み無い物ねだりする醜い心に様変わりすることがあります。

 

 

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そんな時、
「アァ・・・なんて自分は悪いやつ何だろう。。」と、自己嫌悪してしまうかもしれませんが、

多かれ少なかれ、人には餓鬼のように渇き満たされない心が潜んでいます。

 

 

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お施餓鬼の法要は「餓鬼」つまり、供養されない霊や魂である「餓鬼」に心のこもった施しをすることで大きな功徳を得て、その功徳を先祖や亡き人に回し向けるという趣旨の法要であると同時に、

今生きている自分達の心の中に潜む「餓鬼」つまり、欲をかき貪る心を見つめなおし、
生きとしいける全ての命の為に祈り、仏様のような清らかな心の状態に近づけましょう
という、自分達の為の修行でもあるのです。

 

 

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 お盆の季節。
お家の仏壇でのご先祖様へのお勤めは言うまでもなく大切ですが、

 自分の「心の中の餓鬼」と向き合う修行として、お施餓鬼の法要にお参り下さい🙏🏻✨

 

 

 

終わり。

 

 

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宝寿院では今年も先祖供養の施餓鬼会(せがきえ)水子供養地蔵盆を厳修します

平成29年8月27日(日)

水子供養(第1部)9時〜(供養料5千円〜)

水子供養(第2部)10時〜供養料5千円〜)

先祖供養 11時〜供養料6千円〜、お昼食のちらし寿司付き)

 

どうぞお参り下さい💐

 

 

※お施餓鬼は事前申し込みが必要です。

宝寿院

愛知県津島市神明町2

TEL: 0567-25-4199