宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

「お塔婆」ってナニ?その2 〜宝寿院で一緒にご供養のひと時を〜

篤信者様にお送りしている今年の夏の寺報『ぼだい樹』は前回に引き続き「お塔婆について」をテーマにしましたのでブログにも上げさせて頂きます。

よろしければご覧下さい🙏

 

 ↓前回の記事

yuuki-houjyuin.hateblo.jp

 

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お寺やお墓で見かける木の板で作られた「塔婆(とうば)」

 

前回は、お釈迦様の遺骨を納めた建物「ストゥーパ(仏塔)」が塔婆の起源だということ。また、塔婆を立てることは仏像を造ったりお墓を建てたりすることと同等の

善い大きな功徳が得られること

 

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つまり、塔婆を建てて法要をするということは、亡き方々へ私達ができる最高級の供養であるというお話をしました。

 

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では、塔婆にはいったい何が書いてあるのでしょうか?

 

 

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塔婆の上の方には梵字で仏さまを意味する真言が書かれます。

梵字真言というのは、仏様の力が宿る字や言葉です

下の部分には法要の内容、裏には施主様のお名前が書かれます。

 

塔婆の特徴的な形にも意味があります。

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というのは仏様や亡き方々そのものであり、私たちやこの世界を形作っている要素と考えられています。

とても遠いと思っていた仏様や故人様とこの世の私たちは、実はとても近い関係にあることが表されています。

 

また、塔婆には「故人への手紙」という役割があります

 

「〇〇さん、△△家の皆さんの為の◇◇の法要をしましたよ。皆さんの生前のご恩に感謝しています。私たちを見守っていて下さいね。」

 

「〇〇ちゃんが生きていたら△歳になるね。お父さん・お母さんは〇〇ちゃんの幸せを祈り続けているよ」など

 

 皆さんのお気持ちを塔婆に乗せて、亡き方々に届けます。


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お勤めが終わりましたら

手紙をポストに投函するような気持ちで塔婆に水をかけてお参りしてください。

 

法要にご参加できない方の分は、僧侶が皆さんに成り代わって心を込めてご供養致しますのでご安心くださいね。


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皆さんのお塔婆は、次の年の法要までの一年間、地蔵堂に奉安しています。

宝寿院にお越しの際は本堂と合わせて地蔵堂にお参り下さい

 

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お施餓鬼(せがき)の法要は

一年で最も特別なご供養の法要です

 

日時:令和3年8月22日(日)

    9時半~11時まで随時受付

 

感染症熱中症対策してお待ち致しております。

 

宗旨宗派問いません。 また、お家に来られるお寺様の参りなどと重ねてお申込み頂いています。

ご先祖さまや水子さんだけでなく、供養をしてもらえない無縁仏さまたちにも心を向けてご参列頂ければ幸いです。

 


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