宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

ツバメから学ぶ

 

東海地方は梅雨入りしたようで、今日も凄い湿気でした☔️

 

今日の写経写仏会も、足元の悪い中とっても沢山の人にお参り頂きました🙏🏻

お預かりしました御朱印帳は一生懸命描かせて頂きますので、暫しお待ち下さいね☘

 

 

さて、今月の絵の御朱印にも描かせて頂いておりますツバメ🐦

 

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特に私は、梅雨の雨を切って飛ぶ姿に毎年深く心を打たれます😭✨

河川敷などの草むらなんかに行くとキレっキレの動きで宙を舞うツバメ達に目が釘付けです😍

 

ツバメは渡り鳥で、夏になると赤道直下の東南アジアあたりから約四千キロもの距離を飛んでくるのだそうです!!!

 

そんな長旅をしたら、私などはその後1年は漫画でも読んでぐーたら過ごしたいものですが・・・笑

 

ツバメは日本に着いたらすぐ巣作りをして卵を産んでヒナを育てて、また四千キロの旅に出ます。

あんなちっちゃな体の何処にそんなエネルギーが秘められているのでしょう💦

 

 

親鳥も凄いなぁと思うのですが、私はヒナにも感服します。

 

巣に親鳥が近付くと

「チュンチュンチュンチュン‼️‼️」と

大きな口を開けてけたたましく鳴きます。

餌をもらえるように、体一杯でアピールします。

時には自分がより多くの餌を得る為に兄弟蹴落としあって生き抜いていきます。

 

現代に生きる私達は、流石にそんなことまでしなくても何とか生きていけます。

それが当たり前になっているので、その物凄い命のエネルギーに出会う時、ハッとさせられます

 

のど赤き玄鳥(つばくらめ)ふたつ屋梁(はり)にゐて

足乳(たらち)ねの母は死にたまふなり

 

 

斎藤茂吉の有名な句です。

ツバメという生き物をイメージする時、私はいつもこの歌を思い出します。

 

色々な解釈がありますが、

お母さんの死と、ツバメの躍動する生とのコントラストの鮮やかさが印象的です。

 

命の営みの素晴らしさ、儚さ、残酷さ、

そんなことをこの季節、ツバメ達が教えてくれる気がします🐦

 

 

 

お大師様の伝えた真言宗では、この私達の世界を「密厳浄土」と表現しております。

無くなって逝くのは極楽浄土としてしられておりますが、実は、この私達の生きているこの時、この場所もお浄土であります🌸

 

私達の考えや物の見方を切り替えれば、私達の身の回りの存在、出来事全て仏様であり、仏様のお説法なのです🙏🏻

 

梅雨の雨を切り裂いて飛ぶ逞しいツバメが、何だか大切な事を教えてくれている気がしてなりません🙏🏻

 

 

 

 

ツバメが巣を作る屋敷は繁栄する🌟なんていいますので、宝寿院にも是が非でも誘致したいところ・・・ですが、当山は昔から全然巣を作ってもらえないそうです。。

 

どうやらツバメの天敵はカラスとヘビなのだそうで、、

宝寿院はどちらも大量に生息しています(´;ω;`)

 

 

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という理由で巣を作ってくれないのかはわかりませんが、うちはいつでもウェルカムなので、よろしければどうぞお越し下さいね、ツバメさん🙇🏻

 

 

 

 

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