宥貴のお寺日記

津島の奥の院・宝寿院の日常を、新米尼僧が細々と綴っております。 

春、先取り🌸

連日ポカポカ陽気が続きます☀️

ポカポカどころか汗ばむくらいです😅

ご参拝の皆さんも、暑い暑い💦と言って本堂に入って来られます。

 

 

 

2月の節分を過ぎた辺りから宝寿院のお庭は冬の景色から彩りを取り戻して参ります💐

 

5月半ば位までは、美しい花々、芳しい香り、小鳥のさえずりを楽しめます✨✨✨

 

(その先も次々とお花が咲き、宝寿院は一年を通して季節を感じられるお庭ですが…

ゴールデンウィークを過ぎると草むしりが本格化してきます。管理者である私達が純粋にお庭を楽しめるのはこの辺りまでです(´・ω・)💧)

 

 

さて、

今日は久々にゆったりした1日でしたので、住職を車椅子で連れ出して庭の散策をしました👀

 

 

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お抹茶でティーブレイクです🍵

 

 

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可愛いクロッカスがチョコチョコ咲いています^_^

今月から通常の字の御朱印に、宝寿院のお庭に咲く季節のお花の手彫りスタンプを押しております。今月はこのクロッカス。ご希望の方はおっしゃって下さいね☘

 

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ユキノシタのピンク色のお花が一昨日辺りから一斉に咲いております🌸

 

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凛とした姿の水仙も。上品な香りが楽しめます。

 

ちょっと前までは梅が見頃でした。みずみずしい花の盛りは過ぎましたが、まだギリギリ楽しめます😀

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宝寿院の今のお庭の大半は、花を育てるのが大好きな住職が何十年も掛けて作ってきました💪

 

私が小さい頃は、お寺に遊びに行くといつも住職は庭の手入れをしていていました。真っ黒に日焼けして💦

 

住職は御詠歌の先生だったので日本全国飛び回っていました。津々浦々に行く度に苗を貰ってきたり、挿し木したりして根付いたものも沢山あるので、珍しいお花や植物がたくさんあります✨

一年中、いつ来ても季節を感じられるように作られたお庭です☘

 

ぜひゆったりお参りして行って下さいね♨

 

 

 

 

 

上を見上げると、しだれ桜の蕾がうっすらピンク色に染まっていました。

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今年は早いなぁ〜〜と思いながら神社の方まで行くと、、

 

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咲いている・・・?!桜が!!

 

神社の休憩所の裏の木なのですが、いつもこの辺りでは一番早く咲く桜なんです💐

それにしても早いですね!!

 

満開の桜まで、カウントダウンが始まっています💨💨💨

楽しみですね🌸

 

 

 

 

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「同行二人」3月21日は弘法大師 正御影供(しょうみえく)

3月に入り空気が春めいてきました🌸

宝寿院のお庭は、水仙や梅の良い匂いが漂っていてとても癒されます^_^💐

 

ですが、北海道やヨーロッパでは大寒波の影響で死者まで出て居ると聞きます。

自然の力は恐ろしい一面があることを改めて感じます🙏🏻

 

 

 

さて、

3月は私達真言宗の宗祖にして、日本の大天才の弘法大師空海高野山奥の院でご入定された日です。

お釈迦様が亡くなることを「ご入滅」「ご入寂」といいますが、弘法大師に限っては「ご入定(にゅうじょう)」といいます。

 

 

3月の寺報『ぼだい樹』は弘法様のご入定について描きました☘

また、最後に3月20、21日に開催する「弘法様まつり」のご案内をしておりますのでご覧下さい😀

 

 

 

******************

 

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有難や

高野の山の 岩蔭に

大師は今も

在(おわ)しまします

※密厳流詠歌『修行和讃』

 

この和歌は、ご詠歌(仏教版の讃美歌のような宗教音楽)の歌詞です。

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千二百年前に日本に密教をもたらし真言の教えを広めた名僧・弘法大師(空海)が、今も高野山 奥の院の御廟の中においでになり、定(じょう=瞑想)に入っておられると、今なお篤く信仰されています。このような信仰を「入定(にゅうじょう)信仰」と言われたりします。

この御詠歌はその宗教的感動を詠んだものです🙏🏻

 

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「え!?1200年前の人って・・・ミイラかなんかになっちゃってるんじゃないの?!」

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とおっしゃる方がたまにいらっしゃいますが・・・

 

お大師様のお身体がそこに有るのかどうか、少なくとも私は知りません。

 

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しかし、奥の院に行かれたことのある方の多くは、

何かが「そこに 在(おわ)す」

 

そんな気配を感じられたのではないでしょうか。

 

 

 

 

弘法大師はご入定の間際にお誓いを立てられました。

 

虚空尽き

衆生尽き

涅槃尽きなば

我が願いも尽きん

 

「生きとし生けるすべてのものが幸せになるまで、私は祈り続けよう。」

 

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そして、仏様と一心同体と成るべく深い深い定(じょう=瞑想)に入り、

今なお私たちを見守り続けて下さっているのです。

 

 

それがまさに「同行二人(どうぎょうににん)」です。

 

 高野山奥の院の「気配」は、そんなお大師様の祈り。千年以上の昔から人々がそんなお大師を心の拠り所にしてきた願いの蓄積でもあるのかなぁ、、と私は思うのです🙏🏻

 

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現代の日本は平和で衛生的で、命の危険にさらされることも少ない恵まれた時代です。

便利さと引き換えに家族や社会との繋がりが切れてしまう無縁社会が広がり、心のどこかに常に不安や孤独が付きまといます。

 

しかし、この世には私たちを見守り救おうとしている存在が必ずいます。

 

君は一人ではない、と

お大師様はおっしゃってっておられるのです。

 

 

南無大師遍照金剛

(なむだいしへんじょうこんごう)

 

 

おわり

 

******************

 

 

◆弘法様まつり◆

3月20(火)・21(水・祝) 10~16時

 

 

弘法様の広めた真言の教えがこの先も永く栄えますよう祈りを込めて、法要と催し物を致します。どなた様もお誘いあわせの上お参り下さいませ     

 

【正御影供(しょうみえく)法要】

3月21(水・祝)10時~(30分程の法要です)

法要に先立ちまして『ぼだい樹』にも出てきました御詠歌の奉詠もございます。

宝寿院御詠歌の会で頑張って練習しておりますので、どうぞお参り下さい。

 

【催し物】

◆寺宝展:

天王社当時より当山に伝わった貴重な宝物類を展示しております。年に一度のこの機会、是非ご観覧下さい。(入場無料)

 

◆写経・写仏会:

毎月21日恒例の写経・写仏会です。今回は和室での開催ですが、イスと机もご用意しております。どうぞ手ぶらでお越しください(参加費:五百円)

※今回の写経会では絵御朱印の受付は致しません。ご注意下さい!

 御朱印受付有りの写経会日程はコチラごでご確認下さい。

 

◆ご接待:

四国などではお遍路参りの方に近隣住民が疲れを労う「ご接待」をする風習が残っています。宝寿院でもご参拝の方々にささやかではございますがお菓子やお茶をご接待致します。同行の仲間との一時をお過ごし頂ければと思います。

 

 20(火)午前10時~ 御影供・弘法様の書置き御朱印(500円)を授与致します。

 

皆様が仏様や弘法様の教えに触れ、心安らかなひと時をお過ごし頂けますように!

ご参拝お待ちしております

 

 

 

 

 

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おみと祭り特別ナイター写経会&お寺ごはんのご案内

当山ホームページでも既にご案内しておりますが、改めてブログでもご紹介させて頂きます^_^

 

おみと祭り特別ナイター写経会&お寺ご飯

宝寿院のお隣、津島神社の祭礼「おみと祭り」に合わせて少し遅い時間から写経会を開催致します🙏🏻その後津島の特産品を使った精進風お弁当を召し上がって頂きます🍽

写経もして、精進料理も食べて、神社の荘厳な神事にも参加して✨ご利益をたくさん頂きましょう‼️

お祭りが午後7時半頃から始まりますので、それまでのひと時を宝寿院でお過ごし頂けたらと思います。

*絵付き御朱印の受付も承ります^_^

※ナイター写経会では写仏は致しません。

 

 

◆3月17日(土) 午後17時~(予約制)

参加費:2000円(写経奉納料・食事代込)

定員:18名前後

予約制  (締切:3月14日午前中)

※お電話(0567-25-4154)からご予約下さい。ホームページからのお申し込みは確認が遅れる場合があります💦

 

 

 

【おみと祭りとは】

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市指定文化財「津島神社開扉祭の大松明行事」 津島市より引用

開扉祭(かいひさい)は、陰暦2月1日に行われる大きな松明を用いた津島神社の祭事で「おみと」とも呼ばれています。
江戸時代の史料『張州雑志』のなかの『藤嶋私記』(真野時綱著)では、由貴供祭(ゆきのくさい)と称さており、俗に「御戸開き神事」とも呼ばれながら、春を告げる祭として長年地域の人々に親しまれてきました。
また、資料内に大松明行事を描いた記載と絵図があり、当時の賑わいを今に伝えています。
尾張地方では他に見られない希少な火祭であることや、用いる松明の原料が松や檜、竹などではなく葭(よし)を使用し、水郷地帯でもあるこの地域の特色がうかがえること、また、全国的にみても非常に大きな松明を用いていることなどから、歴史・文化を伝え、地域の人々に長年にわたって親しまれ続けた民俗行事として市の無形民俗文化財に指定されました。

 

だそうです!

 

 

私は昨年は所用があり、その前は本山におりましたので、おみと祭りを見るのは数年ぶりです👀

ちなみに私がこのお祭りを知ったのはつい四年前くらいです(笑)💦同じ愛知県に住んでいて(しかも祖母の家のすぐ隣の神社なのに)全然知りませんでした😅

だからこそ、初めて見た時は衝撃的でした!

 

こんなアゲアゲ⤴︎なお祭りが隣の神社でやっていたなんて!!

 絶対もっと宣伝した方が良い!!と。

 

 

松明は葭を束ねて作られていて、その焦げた葭を持ち帰り家に置いておくと雷除けになるそうです⚡️

宝寿院の本堂にも置いてあります^_^

 

まぁ、その焦げた葭を取りに行くのも相当熱い上に、人々のボルテージも最高潮になっておりますので十分お気をつけて下さいね🙏🏻💦

化繊の服をお召しになる方は、多少溶けて穴が開いても良いもので来てください💨

 

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☆同日13〜15時の写経・写仏会もございます

(参加費:五百円~、御朱印受付あり、予約不要)

 

 

 

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仏画家・観瀾斎さんのアトリエへ

先日、父と妹と三人で兵庫県丹波に行って参りました💨💨

丹波の黒豆のあの丹波です😋

 

父が仕事関係でお付き合いのある方のご親族が、とても面白い仏画を描かれる画家先生でいらっしゃるから今度お会いしに行こうという話が発端でした💨

 

私も上手くはないのですが絵を描く事が昔から好きで(私の場合は絵というかイラストですかね💦)大変興味がありましたのでノリノリでした☘

 

それで、どんな方なの^_^??と父に話を聞いていると、

 

高野山の金剛峰寺や、四国の善通寺でも作品展をされていた」

「今は京都の東寺(教王護国寺)で展示会をされている」

 

とのこと。

 

きっとお大師様とご縁の深い方なんだなぁ✨と思う一方で、

 

(こんな三大空海霊場で定期的に作品展をされる様な方に、絵画のカの字も知らない私などがどのツラを下げてお会いすれば良いんだ・・・(;ω;))

と、ワクワクしつつも困惑してしまうのでした😅

 

さて、当日。

兵庫といっても丹波市はかなり内陸の方。道中雪の心配がある為、スタッドレス装備の妹の車で向かいます。

渋滞したり、雪に降られたり、道を間違えたりしつつ、ようやくたどり着きました🙇🏻💦

 

周辺はとても静かな山間の田園地帯。すぐ隣には池が有り、自然豊かな場所です☘

 

こちらが今回訪問させて頂いた仏版画家・観瀾斎(かんらんさい)さんの書斎です✨

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 書斎は応接として使う他、簡単な彩色作業などもするそうです🎨

壁には先生の作品が飾られています✨

 

事前に父から借りた画集では墨書きや木版画の作品が載っていました

 

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こちらは観瀾斎公式ホームページ ギャラリーのスクショです

仏様や神様などが個性豊かな表情で描かれています^_^端正な作品もあるのですが、どこかユーモラスで可愛らしい雰囲気が観瀾斎さんの魅力ですね🌸

 

 

中でも私が衝撃を受けたのが、書斎の壁に飾られていた作品の数々。

 

 

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なんと可愛らしい油絵!!

他にも素敵な油絵がたくさんあったのですが、私が特にキュン💕ときた作品を写真に撮ってきました♨

 

明るい色合いに浮遊感のある雰囲気が、今ちょうど名古屋市美術館でやっているシャガールにも通じます。
先生ももちろんシャガールが大好きなんだそうですよ😄

 

赤ちゃんや象、熊、豚、ハート、星・・・可愛い😍

可愛らしいモチーフに優しい色合い✨なのにやはり宗教的な感動を受けます🙏🏻

 

観音様ともマリア様とも言えるような仏画を超越した世界観が素敵です。

画面から「愛」とか「慈悲」が溢れていますね🌸

 

私は、宗教画ってこんなに自由に描けるんだ!と衝撃を受けました⚡️

 

もちろん、先生の長年のキャリアがあった上での新たな境地ではあるのですが、本当に良い刺激を受けました🙏🏻✨

 

 

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このクマちゃんがとにかく可愛い過ぎて終始ニマニマしていました🤤💕

こうして、見ているだけでクスっ(*´-`)と笑みが溢れてきて、ほんわか優しい気持ちになれるというのはとても大切な事なんだと再確認しました♨

 

 

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別棟のアトリエ。

こちらではまさに大作が制作されているところです。ビビットな色合いで素敵ですね✨

 

隣には小さな小屋があって、観瀾斎さんはそちらで寝起きされているそうです。

まるで行者小屋のような簡素な雰囲気だなぁと思っていましたら、やはり観瀾斎さんは若い頃吉野の山寺で数年修験道をやられていたそうです。

仏教・神道キリスト教という枠にとらわれず描く大らかでダイナミックな感性はそんな野山での経験がベースになっていらっしゃるのかもしれませんね!

 

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観瀾斎さんと記念写真を🤳

 

暖かくお迎え下さり有難うございました🙏🏻

とても気さくなお人柄で、楽しく有意義な時間を過ごすことが出来ました💐

 

これを糧に、私も絵の御朱印や寺報ぼだい樹の漫画をレベルアップできるよう頑張ります💦

 

情報発信も積極的にされています。

観瀾斎公式ホームページ

 作品ギャラリーのページもあるので是非見ていただきたいです^^

 

 

帰りは神戸大阪間の渋滞を避け敦賀方面から帰りました💨

父に蟹🦀を奢ってもらいました(笑)🙏🏻

 

久々に遠出して気分転換にもなりました^^

 

 

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にゃーにゃーにゃー2018

※今日はただの猫自慢です♨︎

 

今日は2月22日「にゃんにゃんにゃんの日」との事で、

今日猫自慢をしないでいつするんだ!

 

 

昨年は、先代猫・たまちゃんの自慢をしていました(笑)

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さて、わが家の猫の兄弟なめし&こけし🐱🐱

生後約10ヶ月になりました☘

 

先日こけしが急性の膀胱炎になりましたが💦💦なんとか回復したようです💨

 

二匹とも順調に成長しております💐

 

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口元に模様がある方がなめし(カップチーのを飲んだみたいだと観ずるとお洒落)

前髪?がパッツンでイケメンな方がこけし

 

 

いつもピッタリくっついて超仲良し兄弟です💕

いつもピッタリくっついているので、絵面がいつも一緒ですね^^;

 

 

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たまに私とも仲良くしてくれます😭✨

こけしはクールボーイですが、意外と甘えん坊🌸お膝でフニャ〜となります(*´꒳`*)

 

 

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なめしは、ワンコのシープが好きみたいです💕

しかし、シープ姉さんは「あたち、歳下の男ってあんまり好みじゃないんだよね〜。あの子ちっちゃいし。」と言ってました(´;ω;`)💔

 

頑張れ、なめし!

 

 

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たまにお堂にもやって来ます🐈💨

 

「お賽銭箱にはちゅ〜るを入れてほしいにゃ。」

 

 

そんなこんなで、のびのび元気にやっています☘
今後ともなめこけをよろしくお願いします🐱🐱

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シープも暖かい日はお利口さんに日向ぼっこしています🐶 見かけたら優しくなでなでしてあげて下さいね✋🏻

 

 

 

 

 

 

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死んでしまうということ

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「死んでしまうということ」

 

これは、写真家・河内倫子さんの『うたたね』という作品集のサブタイトルです。

 

何年も前ですが、ある美術展でこの方の作品をいくつか見ました👀

オシャレっぽいふわふわ〜とした雰囲気の写真なのですが、何気無い日常風景の中に得体の知れないアンバランスさというか、恐ろしさを感じて、以来暫く心に引っかかっていました。

 

それから数か月後、本屋さんでこの表紙のタイトルを見て思わず買ってしまいました👛

普段写真集なんて手に取ることないのですが^^;💦

 

食べかけの食器や寝室

空を飛ぶ鳥や池の鯉

落ちている風船や住宅の灯り

 

慎ましい息づかいを感じるような、なんて事はない風景写真なのですが、

こうして切り取って見せられると、なんとも危うい、次の瞬間この生きている気配がフッと消えてしまいそうな不安感に襲われるのです。

 

この写真集は「死んでしまうということ」をテーマにしていますが、死んでしまっているものは載っていません。むしろ何気無い日常や、貪欲に生きる小さな生き物のエネルギーを感じます。

しかし、河内さんが切り取ったこの日常の世界で「生きているということ」が「死んでしまうということ」なんだなぁ。。と、妙に納得した事を覚えています。

 

 

 明日2月15日はお釈迦様がお亡くなりになられた日、涅槃会です。

 

生と死とその先の事を連続性をもってとらえていく仏教に通じる部分を感じ、良い刺激を貰えます📖

 

よろしければ写真集お手にとってみてください^^

 

うたたね

うたたね

 

 

 

 

 

 

さて、

先程、母とオリンピックを見ながら「釈迦団子」ならぬ「釈迦白玉」をこさえました🍡

 

「釈迦団子」「涅槃団子」といったり「やしょうま」といったり諸説あるようです。

 

去年も何やら作っています⬇️

 

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釈迦団子はお釈迦様のお骨(仏舎利)に由来しているのだそう。

お釈迦様の徳を円満したお舎利を、五色のお団子で表しています。

 

 

白玉粉に染め粉を混ぜて練って丸めて茹でて冷やして、「白・黄・赤・緑・黒(紫)」五色の白玉ができました!

 

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 なんか・・・きゃりーぱみゅぱみゅのような世界観になりました✌︎('ω'✌︎ )

 

これを白玉ぜんざいにして、明日10時からの護摩が終わってからご接待いたしますね😀

その後、涅槃像のご奉前で短い法要を致します🙏🏻

 

暖かくしておいで下さいね。

 

宝寿院にお越しになれなくても、近くにお寺がある方やご自宅にお仏壇がある方は是非お参りください。

仏様の教えに触れることができることに感謝し、これから先も末長く仏法が続いていくよう祈りましょう🙏🏻

 

 

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刑務所にて涅槃会

 

先日、愛知県みよし市にある名古屋刑務所で涅槃会をお勤めして参りました🙏🏻

 

涅槃会とは2月15日のお釈迦様のご命日に行う法要で、常楽会ともいいます。

「仏教」は仏(ブッダ=お釈迦様)の説かれた教え。世界中の仏教徒がお釈迦様のご遺徳を偲びます。

 

※宝寿院でも2月15日午前11時~ささやかな法要をお勤め致しますので、ご興味のある方はどうぞお参りください^^

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刑務所での涅槃会法要は、宗派の教誨師をなさっている方々が毎年この時期に数人で行っているのだそうです。この度はお声掛け頂き参加させてもらえることになりました!

 

【「教誨師」とは?】

ところでで、皆さんは教誨師という方々をご存知でしょうか?
刑務所や少年院などの矯正施設や拘置所で道徳や倫理などを指導したり、受刑者の精神的なケアをする方々です。お坊さんだけでなくキリスト教の牧師さんなども多いそうです😀
映画やドラマなどでも受刑者が教誨師と思われる人と面談するシーンなんかを見たりしますね。

あとは、受刑者の希望に応じて大切な方の年忌法要を務めたり、受刑者が亡くなった時はお葬儀をお勤めしたりもするそうです。

 

 

【壁の中】

名古屋刑務所には専修学院にいる時に一度見学に来たことがありましたので、実は2回目なのです!

刑務所の「壁の中」に入るには外部の病気を持ち込まない為にマスクを付けたり体温センサーがあったりします。あともちろん携帯スマホは持ち込み禁止です💦

 

大きな涅槃図を掲げて法要をお勤めしました🙏🏻

信教の自由の観点から参加は任意ですが、沢山の受刑者の方がご参列下さいました。

昔は一緒にお経を読んだり、涅槃会の後に歌の会があったりしたそうですが、年々制約が厳しくなり今は出来ないそうです。

集団で一斉に声を出しているどさくさに紛れて受刑者同士がやりとりをするのを防ぐ為だそうです😵

一番驚いたのは、合掌してお参りする事もダメなんだそうです❗️居室で過ごす時はある程度は自由だそうですが、少なくとも集団の時は背筋を伸ばして手はお膝!

真言宗の根幹は「身・口・意」を仏様と一体にする「三密行」。手に印(合掌)を結び、口に真言(お経)を唱え、心の中で仏様のイメージを凝らします。

五体満足な方々がこの時点で身と口がアウトだなんて・・・💦

 

この程度の自由もないのか!

・・・といっても、見えないところには何らかの被害にあわれた方々がいるのでしょう。

その立場からしてみたら、イヤイヤ(笑)こんなもんじゃ済まんだろ!と思えますもんね💧

 

人を罰するということ

犯した罪を償うということ

 

あまり気にしたことがありませんでしたが、考えれば考えるほど難しいですね。

 

 名古屋刑務所内には工場とよばれる施設があり、受刑者の方は全員ではありませんが労働義務があります。つまり比較的長期的間服役する懲役刑の方々が多いそうです。

皆さんマスクをされていたのでよくお顔は見えませんでしたが、何となく高齢者の方が多いような印象を受けました。

傷害、窃盗、詐欺など色々な事情があってやってきた方々ですが、中でも違法薬物の常習は本当に多いそうです。

 

 

【社会の法律と仏教の法】

法律は時代によって変わります。

昔は敵討ちがokだったり、斬り捨て御免😝なんてこともありました。逆に、そう遠くない未来「たばこなんてヤバいもん昔は皆んな普通に吸ってたの?!!」なんてことにもなるかもしれません(@_@)

 

しかし、仏教の法(教え)は2500年前も現代も変わりません。

 

例えば、「十善戒」というものがあります。

 

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・不殺生(ふせっしょう)むやみに生き物を傷つけない
・不偸盗(ふちゅうとう)ものを盗まない
・不邪婬(ふじゃいん)男女の道を乱さない
・不妄語(ふもうご)うそをつかない
・不綺語(ふきご)無意味なおしゃべりをしない
・不悪口(ふあっく)乱暴なことばを使わない
・不両舌(ふりょうぜつ)筋の通らないことを言わない
・不慳貪(ふけんどん)欲深いことをしない
・不瞋恚(ふしんに)耐え忍んで怒らない
・不邪見(ふじゃけん)まちがった考え方をしない

 (総本山智積院ホームページより引用)

 

 

人を傷付けたり悲しませたりすると、自分自身も安らかな心の境地から離れていってしまいます。
自分の心や身体をを貶める事も避けなければいけません。

 

十善戒に書いてあることは全て、自分と他者の事を考えれば当たり前の事です。それは分かります。

 

しかし、そんな当たり前の事もなかなかできないのが私達・・・😭

 

 

 【自らを省みる】

今回、法要に先立ちある教誨師の方がこんなことを仰いました。

 

「人は間違えるものです。しかし、間違える事が悪いのではないのです。間違えた自分を省みない事が悪いのです。」

 

私は行った事がありませんが、地域によってはお坊さんが月に二回集まって、犯してきた罪を告白懺悔し合う布薩(ふさつ)という集まりがあるそうです。

凄い会ですよね・・・😅

 

しかしお釈迦様以来、仏教では懺悔(さんげ)すること、自分の行いを省みることに重きをおいてきました。

自分の心をさらに高めるために懺悔をします。

 

2月になってから私も朝のお勤めでお唱えしております、お釈迦様の最後のお説教をまとめた『佛遺教経』というお経があります。

そこには、「反省する心の無い者はケモノと同じだ」と厳しくおっしゃる場面があります。

 

ドキっとしますね💦

 

自分でも目を背けてきた自分自身を、ほじくり返して見つめ直すって本当に辛いことです。

況してや人に聞かれるなんてムリ!!なんてこともありますよね🙇🏻

 

しかし、仏様は決して責めたりはしません。ありのままの私達を受入れて下さいます。

 

お寺やお仏壇の前で、素直な心で仏様と語り合う時間を持ちたいものです🙏🏻✨

 

 

************

 

 

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刑務所エントランス付近にある碑。

「近代宗教教誨発祥の地」とのこと。

今回ご一緒させて頂いた教誨師の方々の中には、死刑囚の方々の所に行っている方もおいででした。

興味深いお話をたくさん聞けましたが・・・

私には心にズドン!と乗りかかってきた数々のお話について、まだきちんと自分の考えをまとめられません。。つくづくペラッペラな私です🙇🏻

 

しかし、科学がなんでも解決してくれるよね!といった意識の根強いこの時代においてなお、「宗教」が実際の現場で求められています。

 

「生」→「死」の瞬間→「死」の先についてを扱う宗教という世界に僧侶として身を投じた以上、逃げずに誤魔化さずにいたいと思うのです。